セルジオと私 第1回 Tomi

日本から参加する4名のアーティストに「セルジオと私」というお題で寄稿頂きました。第1回はTomiさんです! 

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 Sergioさんの演奏を初めて聞いたのは、 もう何年も前の東京でのイベントでした。 演奏が始まった途端、 その素晴らしさに感激してしまいました。 ギターの右手のリズムは 今までに聞いたことがないスタイルで、 唯一無二の演奏でした。 優しい声で歌われるボサノバの世界に一瞬で とりこになりました。 

 そんな素晴らしいSergioさんと一緒に 日本でレコーディングさせていただいた 時の事が、とても思い出に残っています。 2019年の夏でした。 レコーディングでは、Sergioさんの曲もデュエット する予定でしたので、そのリハーサルを行ったのですが、 私が歌うパートで1か所、どうしても 発音がしづらく、リズムがとりづらいところが あり、何十回もやり直しをさせられました。 はい、もう一度!はい、もう一度!!違う、もう一度。 という具合。特訓ですね笑。 でも、その特訓は私にとって大変貴重な経験であり、喜びでした。 Sergioさんのような方に稽古してもらってる訳ですから。 やっとの思いでOKを頂いたときの喜びは忘れられません。 普段はとても優しく、温和なSergioさんでしたが、 音楽に向かう時の厳しい表情を見て、 音楽家として妥協しない姿勢を教えて頂いたような気がします。 

 Sergioさんのアルバム、Romanceに収録する 「Tanto Canto」という曲に、日本語の歌詞を 書いて欲しいとご連絡を頂き、歌詞を 書かせていただきました。 とても頑張って日本語の練習をされていたし、 毎日のように連絡を取り合い、発音の仕方などを ボイスレコーダーで直前までやり取りしました。 私も出来上がりがとても楽しみでしたが、まさか レコーディング前に突然亡くなられてしまうとは、、。 とても悲しく、残念に思っていたのです。 でも今回、そのアルバムが発売されるとの事で 本当に嬉しかったです。デモテープが残されていて 良かった。Sergioさんもきっと空の上で喜んでくれている と思います。

 


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